「あんた、名前は?」
突然の彼の言葉に、あたしはまた慌てる。
「えっ?ああ。ももです。桜田 もも。」
「桜田?じゃあ、俺の一つ前じゃん?ほら、そこ。そこの席」
座席表をみると確かにあたしの席は一個前だった。
「ありがと。」