「そこ、俺の席。」
急にかけられた声。
見上げると、知らない男子が立っていた。
(って、あたし引っ越して来たんだから当たり前かあ)
そんな事を考えていたら。
「おいっ。聞こえてんのか!?おいっ」
ちょっと苛立った様子の彼。
(うわ〜。あたしカッコ悪い。ぼーっと考えてる場合じゃないよ。)
「ごめんなさい。間違っちゃった。」