「あと、俺の事は蒼空でいいから。」



「ええっ、別にいいよ名字で。」



「俺がダメなの。つか、俺の言う事は絶対なの。」



ううぅっ…………。



ムカつくけどなんか逆らえない。



「わかったら俺の名前読んでみてよ♪」



こいつ絶対にからかってる…



「………っ、蒼空///!!」



なんであたしこんなにも緊張してんの!?



「よくできました☆」



そう言って蒼空はあたしの頭をくしゃくしゃと撫でた。



「もうっ///!!」



あたし今たぶん顔真っ赤だ。



なんでこんなにもカッコイいんだろ。



ドキドキが止まんないじゃん。


あたしは自分の気持ちに戸惑っていた。



だって、蒼空を…好きだって認めたら虚しくなるだけだもん。


叶うわけないし、第一蒼空があたしの事をそんな風に見ているわけないから。



まだ今なら諦められる。



本気になってしまう前に……。






.