「椎香おはよ。」



この子は加藤 奈緒美(カトウ ナオミ)中学からの友達。



「奈緒美おはよ。どこ行けばいいの??」



「まずはクラス発表だよ。貼ってあるから見に行こ!!」



そういって奈緒美はあたしをぐいぐいと引っ張って行った。



「ここ!!けど見えないね。」



確かに人が多いなあ。



クラス表の前は人が多すぎてギュウギュウだった。



ドンっ



「………きゃあ!!」



「………っ、危ない大丈夫だった??」



誰かの肩が当たって倒れそうになったあたしをだれかが助けてくれた。



「あっ、ありがとうございます。」



お礼を言ってその人を見ると、すごく背の高い男の子だった。


まわりの女の子たちがきゃあきゃあ言ってる。



それもそのはず、あたしを助けてくれた男の子はとっても格好いい。



「どういたしまして。君、名前は??」



そう言ってあたしの顔を覗き込んだ。



女の子たちの声が一段と大きくなる。



「えっと……北川 椎香です///」



そんなに顔近づけられたら恥ずかしいよ。



「椎香ね。よろしく☆」



とびきりの王子様スマイルにほとんどの子はイチコロなんだろうな。



しかも、いきなり呼び捨てかよ!!



まあいいけどね……。



「こちらこそ、よろしくお願いします。名前聞いてもいい??」


その瞬間まわりが静かになった。



えっ?!



あたし何か変な事言った??



「椎香は俺の事知らないの??」


「ごめんなさい。」



みんな知ってるんだ。



「いいよ謝らないで。俺は桐島 蒼空。」



そう言って桐島君は行ってしまった。






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