「そんなの…どんどん時間が過ぎてっちゃうよ!?」


イライラしながらあたしに言う。



どうやら麻美はあたしと楓くんを少しでも近付けようとしてくれてるみたいで…


あたしは苦笑いするしかない。



想う事を止めないって決めたけど


楓くんに想いを伝えようとは思わないんだ…



「せっかくこんなに近くにいるのに!!」


あたしの考えに不満を漏らす麻美。



近い、か……



確かに距離は近くなったかもしれないけど…



心の距離は遠いまま。




これが



現実なんだよ……