「乙女ー!!進路調査書書いた?」

「私?先生が、漠然とした夢でもいいっていってたから…」
乙女はみんなに進路調査書を見せた。
「第一希望。アラブ石油王の嫁!?」
「しかも、コイツボールペンで書いてんぞ!!」
「あったりまえじゃん!!だって、乙女は玉の輿狙ってんだもんねー(笑。」
と、親友の雪が言った。


雪とは茶髪のショートヘアーが似合う可愛い女の子で小学校からの付き合いだ。
家が隣同士だったので、昔からよく遊んでいた。


私、乙女はというと、長めの茶色の髪。夢は玉の輿!


「乙女は夢がでかいねー」
美香が誉めてくれた。


美香とは、髪は栗毛のロング巻き。モデルを少ししてるらしい。


「でも玉の輿なんてそうそういないんじゃ…」
美香は言葉を止めた。

「大丈夫!!乙女は可愛いから玉の輿なんてちょろいもんよ!」
雪はそう言った。


雪が言ったように乙女は顔が整っていて、他の誰よりも可愛かった。


「ま、確かに。乙女は可愛いもん。乙女なら、きっと玉の輿できるよっ!」

「馬鹿。嘘(笑」

2人の言葉が嬉しかった。
こんな毎日続くとおもっていた。