「ユウはLUNA SEAの他に好きな曲とかって何かある??」


「俺は・・・」


ユウが口にしたのは、イギリスのバンドだった。


パンクロック系のノリノリなサウンドが印象的なバンド。


あたしは、同じ洋楽ロックでも、ラウドロックを好んで聴いていたので、あまりよくわからないバンドだった。


「・・・そうなんだ。じゃあさ、次、そのバンドのコピー練習しようよ?」


「まじで。わかった。」



ユウから聞いたバンド名を忘れないように一生懸命頭に叩き込んで大学を後にする。




どうしてもユウとバンドがやりたかった。



どうしても。





この週に1回の部室の場が途絶えてしまったら、ユウとの接点がなくなってしまう気がした。