「おぉ!すごい!これぞ、文化祭!」
始まった文化祭にあたしは目を輝かせていた。
様々なサークルが出展している出店。
プログラムに記載されているたくさんのイベント。
すべてが高校の時とは大違いだった。
あたしたちのサークルは、バンドライブのための機材運びしか仕事がなかったため、ライブ前後以外の時間は自由に使えた。
「とりあえず酒だな。ユウも行くでしょ?」
「おぅ。」
「やっぱ、れんは酒好きだねぇ。」
そういうエミもでしょと突っ込みを入れつつ、あたしたち3人はドイツビールを扱っているサークルを探しに行った。