何も言えない私。



・・・・。


「美月、悪いけどお母さんまた仕事に行かなきゃ。ごめんね。美月には辛い事だけどお母さん美月の恋の話聞けて嬉しかった。お母さんに相談してくれて、ありがとう。また後でちゃんと聞くからね。」

そう言って頭をポンッと叩いて私から離れる。

―あっ…、行っちゃう…。―


「待って!お母さん、私・・妊娠してる。」


言ってしまった。


後には引けない。怒られる。私は、ギュッと目を閉じた。

「本当なの?美月、体は大丈夫なの?」

―えっ!?お母さん怒らないの?―

「うっ…うん。」

そう言った次の瞬間―

バシッ!!

お母さんの平手打ち。