あれから何分・・・、いや、何時間たったのだろう…。わからない。


気持ちが整理できない。


何も考えられない。


大好きだった拓海。


なのに


あんなにも簡単に…。


所詮、私は[都合のいい女]。都合が悪くなれば簡単に切り捨てられる。


彼女がいるのもわかってた。


彼女が一番なのもわかってた。


本当にわかってた。





だけど、気づかないフリをした。



心のどこかに現実を閉じ込めて私は逃げた。



初めて自分から好きになった男(ヒト)だから。


初めての恋だから。


《恋に恋してる》


そんな幼い恋心。