「なんか、今日の一琉変」

「は?別にフツーだろうが」



違うよ、

全っ然違う。



「今日、いつもよりカッコいーもん」



って、私は何言ってんの!



「ま!いつもは超ダッサイけどね!!」



慌てて、つけ足した。

それなのに一琉は真剣な顔をして、私のほっぺたに手をそえたまま。



「なぁ、お前…さ、
今日は礼とかねーの」

「お礼?なんで」

「だから!助けてやったろ!」



あぁ、そういえば。



「でも、このケガでチャラでしょ」



女の子の顔に傷を付けた罪は、重いよ?



「じゃっ、じゃあこの前の…」

「はぁ?」

「こっ、この前ドラマがなんとかっつって、お前送ってった時だよ!お前、なんか勝手にテンパって帰ったろーが」



あぁ、そんなこともあったっけ

でも、それがどうしたの?