「なっ!だいたいお前が変なこと言いだすからっ「痛ったー!!!」



ピリッとした痛みを感じて、ほっぺたに触れると、少しザラザラとしていて

手に軽く血がついた。



「もー、すりむいたじゃん」



どうせ、一琉のことだから



『顔に傷ついたって、ブスなのには変わりねぇだろ』



とか、ムカつくことでも言うんだろうけど。


そんなことを考えていると、一琉の片手が私の頬に触れた。



「わっ、マジだ悪いっ!!!」

「え!?なに言ってんの!?」



あまりにも予想外な事を言うもんだから、びっくりして目を見開く。



「あ?だって顔は女の命だろーが!!!」



確かに…そうだけど。

まさか一琉がそんなこと言うなんて