「あれ?もしかして照れてる?」

「はっ!?照れてねーよバカっ!!!」



わかりやすー
絶対照れてるよ、この人

なんか、こんな一琉は新鮮



「でも耳赤いよぉー?」

「なっ!!?」



もう少しからかってみると、一琉は慌てて両手をハンドルから離し、耳をおさえた

あははっ、かーわいーいっ

………って、



「…ちょっと!!手!!!
なに離してんの!!?」



両手離しとか危ないっ!



「は?」



私の注意は、塞がれた両手によって一琉の耳には届いてないらしく

てか、注意するのが遅かったらしく

自転車はスローモーションで傾いていき…



―ガシャーンッ



見事に、倒れた。



「一琉のバカーっ!!!」