えー…と……

ここはドコ?

方向も確認しないで走ってたから、完璧に迷子になってしまった。

キョロキョロと辺りを見渡して見ても、見覚えのある建物は見つからない



「つかれた…」



膝を抱えて道の真ん中にしゃがみこむ

足痛いしもう歩きたくない


てか、それより私さっきツッチーになんて言った?

ハッキリと覚えてないけど、きっとひどいこと言った。

ツッチーは、私のことを心配して言ってくれただけなのに…



「…謝んなきゃ」

「仁篠…?」



えっ…

私の名前を呼ぶ声の方を見ると、一人男の人がいた。



「足達くん…」



髪型や雰囲気が変わって、最初はわからなかったけど

にこっと笑うその笑顔は、間違いなく足達くんのものだった。


私のせいで別れてしまった
美奈の…初めての彼氏。