「だってよ」



ツッチーがボソッと言う。

ん…?

だってよ…?



「まさか…っ!」



ツッチーの言葉に違和感を感じ、辺りをキョロキョロと見回す。

ひょこっと電信柱の陰から同じ顔をした二人が現れた。



「クミタンっ達海っ…!
なっ…なななななななんでっ!?」



びっくりしすぎて、"な"を多く言い過ぎた。



「だってぇ、玖海、ストーカーのプロだしぃ?」

「それにぃ、俺、その双子だしぃ?」



いや、そういうことを聞いてるんじゃなくてさ…



「今日、帰る時エリリンぼーっとしてたからぁ、事故って死んだりしたら大変だなぁと思ってぇー、心配して後つけてたらタツミンとこの人も着いて来ちゃってぇー」

「そしたらなんか色々あって俺と玖海がモメてる間に、気付いたらツッチーがおいしいとこ持ってってたって訳」

「らしいぞ」



よくわからないけど、よくわかった気もする。


とにかく、私は今からこの3人に話をしなきゃならないってわけだ。