知ってる予備知識を総動員してアルベールの体に包帯を巻き、ベットにきちんと寝かし終わって、はぁぁと溜め息をついたら、

「終わったか?」
とギュスターヴが見ていた部屋の隅から出てきた。
私は小さくうなずくと、
「爆発の嫌疑と王室の血筋に素手で触った罪で捕らえる。」

抑揚無く話すギュスターヴの合図でいきなり拘束されてしまった。

「身分も判らず、見るのも初めての人間だ。仕方がないだろう?」
男達に体ごと押さえ込まれ、キツく手を縛られる。