大量のお湯でシルクのシーツで作った包帯と木綿のハンカチを煮て、暖炉で乾かす。
熱湯消毒した包帯もどきが乾いた端から、アルベールの体を葡萄酒で吹きまくり傷の手当をする。
最後は腕や足の付け根をひもで縛って出血を止める。
王子の筋肉は隆起し、美しいはずの腰骨から足までのラインはイビツに腫れている。
血が出ている傷からは刺さっている木片を、引き抜く。
私の黒いヘアピンで、もちろん熱湯で煮るけど。