ファンヌ様は、国を滅ぼした王子の存在諸共、全て消しています。
博物館に残る歴史書からメイドの日記に至るまで、王子の名前を消すよう、命令をくだされた様です。
王宮図書館に納められている、国の歴史書さえ書官が王子の生まれた記録から書き直されていて存在さえ書かれておりません。
ファンヌ様は、王子の行く末を思いせめてお姿だけでも残そうとされて居たのかもしれません。
さて、この甲冑姿は、正面を向かれてはおりません。
この絵が描かれた時には反乱軍とのつながりも解り、王子として肖像画を残せるお立場ではなかったのではないか?と研究者が推測しております。