それからも頻繁に集まるようになった。

夜携帯が鳴って、マンションの下に降りてコンビニに集合。

もちろん私に拒否権はないらしい。
一度出るのが面倒で、電話を無視してたらタケと凌治がわざわざ家まで迎えにきた。


いつも誰が言いだしてるのかはわからないけど、それは2日置きだったり一週間置きだったり、毎日だったりした。


メンバーは増えたり減ったり日によって違うけど、タケと凌治と私は変わらなかった。



「あの時のあいつの顔が…」

「あ、あいつ付き合ったらしいぞ…」

男同士の会話はわからないことの方が多かったけど、あまり興味もなかったし良かった。


私は会話に加わらず、こう空気を楽しむ。


夜の空気、静かな空間に溶ける騒がしさ。
寒い中のあったかい紅茶。
学校じゃ見れない、楽しそうなみんなの笑顔。


ただぼんやりとここにいてるだけ、楽しかった。