俺が何も言わずにいると




「奏斗、どうしたの?」




美沙子さんも不思議そうに俺を見た。




「…すみません」


「謝るより早く席に着きなさい」




母さんが促す。


だけど俺は…




「行かなきゃいけない所があるので…失礼します!」




レストランを走って出た。