「…はい?」




誰かに呼ばれて振り返った。



すごく、綺麗な人。

でも、知らない人。




「これ…あなたの?」




そう言ってその人はハンカチをあたしに差し出した。




「あ…」




確かにあたしのハンカチだ。




「落ちてたわよ」


「ありがとうございます」




笑顔が素敵な人だなぁ…


なんて思いながらその人を見ていた。