数日後。


今日は大事なパーティーなんだと耳にタコができるくらい言われ、既にうんざりしていた。



「息子の奏斗です」と父さんが言う度に「初めまして」と言いながら、礼をする。


そんな挨拶回りみたいなのが終わって、俺は外に出た。




「はぁ…」




なんて、ため息をついてると




「…奏斗」




後ろから声がした。