リビングには姫のお父さんとお母さんがいた。 「姫乃は…」 姫のお父さんの言葉に朝陽さんは首を横に振った。 「携帯も持っていってないし…どこにいるんだ…姫乃…」 姫のお父さんはため息をついた。 「…桜庭君、だったわよね?」 姫のお母さんが顔をあげた。 「お願い…姫乃を見つけて…もう桜庭君しか無理だと思うの…」 姫のお母さんは涙を滲ませていた。 俺は…