…結局、聞きたかったことは聞けないまま。


美沙子さんは帰ってしまった。






♪~~♪~♪~




「…はい」


『姫乃、今どこ?』




相手は杏里だった。




「もうすぐ家に着くとこ」


『帰ったら話があるから、姫乃の部屋にいるね?』




…話し?


何だろう…




「うん、じゃあすぐ帰る」




そう言って切った。