「…うん。忘れない。でももう好きとは言わない。決めたの」 美晴の言葉で、あたしの考えは少し変わった。 『好き』というこの気持ちはずっと消えないから、あたしは忘れるのを止めた。 でも、もう伝えない。 あたしの思いを杏里に言うと杏里はあたしを抱きしめてくれた。 「…姫乃がそう決めたんだからそれでいいんだよ、きっと…」