「あー、もぅ!執事でも幼なじみでも先生でも不良でも誰でもいいから助けに来なさいよ!」




爆ぜる音、
焦げる音、
燃える音、
崩れる音、



あらゆる音の中にで、私の声は無力に響く。




いくら馬鹿な私にでも分かる。




これは、助からない。




ここで、終わりだ。





私が何をしたっていうんだ。



いいことばっかしてきたわけじゃない。
人に誇れることばかりではない。
特技も、将来の夢も、ない。


でも、私は、中途半端な私は。




半端なりに生きてきた。


正義にも悪にもなれず。



立ち止まったり、迷ったりするけど。



生きてきたんだ。
生きていきたいんだ。








でも、これは願い。




ちっぽけな、何の力もない。



ただの願い。