「どうする、私」 俺様キャラはいない。 転んだだけでは、逃げられない距離ではない。 あの後、脱出した可能性が高い。 脱出した可能性の方が高い。 脱出した可能性の方が十分に高い。 脱出した可能性の方が十二分に高い。 でも………。 でも。 「あーぁ」 私は、一つ、息を吐いた。 世話をかけやがって、後で腎臓パンチだ。 崩れる入り口。 私は残った。