「……………」



安全な場所まで逃げた。




偽幼なじみを地面に下ろす。




「………………」



踵を返す。




「……お嬢様。どちらへ?」




「と、トイレよ、トイレ!でっかいの出すから!着いてくんな、しっ、しっ」



「少しは恥じらいを………」



「あー、漏れる、漏れる!」



物影にそそくさと隠れる。






みんなは、まだ気付いてないけど、いないんだよ。




俺様キャラが、いないんだよ。





私は、走り出す。