「――――っ!」 映画でしか聞いたことのない音を立て、爆発した。 屋根が吹き飛び、大きく廃屋が揺れた。 「………あ」 壁に立てかけてあった角材。 それらが、いっせいに倒れてきていた。 どう考えても、避けれない。 「叶恵さん!」 「あかりっ!」 「ニョロ代!」 三人の男達が、私と角材の間に割って入った。 俺様キャラの相手が「ニョロ代」ってのが……どうなのよ。