仕掛けた張本人にである、不良達も気付いて、慌てて逃げ出す。




「マジ、やばいでしょ、これは!」



まだ、偽幼なじみの縄は解けていない。



………置いていこうか。







「………いや」





私が不良に掠われそうになって、偽幼なじみを差し出したた時、こいつは私の代わりになろうとした。



悔しいが、いい男だ。




それに、本当の世界でこいつを待っている人がいる。



「執事、足の方を持って!」


「はい、お嬢様!」





やはり、男の子だ。

ずしりと重い。





それが、責任の重さ。



私はしっかり抱えて、走り出した。