「あの………叶恵さん」 ちょいちょい、と背中を突かれた。 ………誰だよ、こんな時に。 「来てくれてたんですね。メモ燃やされたから来てくれないかと……」 はっとして、振り返る。 「先生っ!?」 あろうことか、先生がいた。 「な、なんでこんなとこに!?」 「なんでって、言われましても……『いつもの場所』じゃないですか」 こんな所かよ! ディープすぎるわ! 場所選べよ! 「は、はは……」 少し笑えた。