「父さんは…どんなに貧しくても私の面倒を見てくれてる。

…私は本当の子供じゃないのに…。」

「……。」

「自分の都合で引き取った息子を、出来が悪いからっていらない、なんて…。

そんなのエゴの塊です!」

言いたい放題な私に、慶治さんは何も言おうとはしなかった。