初めて見たよ、そんな人…。
そう思いながらも、私は重い扉を開いた。

部屋の中は随分広くて、大きなシャンデリラが印象的だった。

部屋の先、大きな机の前に座っているあの人が…。

「…烏丸…慶治…さん?」

「…お前がいけいか。」

低い声。少し怖くなったが、後には引けない。