そんなクラスに落ちないための共生制度のはずなのに、上のクラスにいびられ、下のクラスは苦労するのみ。

だけど自分より上のクラスの人間に頼まれたら、回避する術はなし…。

そうか、これが昨日慶人くんが言っていたこと。

「強制制度…。」

泣き続ける麻由と、呆然と見つめることしか出来ない私の沈黙の間に、5限目の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた…。