慶人くんと一緒に改札を通り、食堂へ入った。

きょろきょろと麻由を探すも、広い食堂の中を探すのは大変だった。

「…あれじゃね。」

慶人くんが指差す先は、ベランダだった。
外に数席机があり、その一つに、確かに麻由がいたのだ。

「あれよっ!行こう、慶人くん!」

「なんで俺まで…。」

「また余計な改札とかにぶつかったら面倒なの。いいから来て!」

半ば強制的に慶人くんを連れて、ベランダへと向かった。