「慶人くんっ!私、食堂行って来る。
ありがとね、入れてくれて。」

私が駆け足で食堂へ向かうと、後ろから慶人くんに呼び止められた。

「…食堂、A組の奴しか入れないけど。」

その言葉に、私の足はぴたりと止まる。

「じゃあどうすれば入れるの!?」

慶人くんはため息をついて、私と共に歩き出した。