「ユズカ!また明日ね!」



帰りのホームルームが終わり鞄に教科書を詰め込んでるアタシに、そう言ったのは入学して初めて出来た友達…サオリ。




「うん!また明日!」



そう言ったアタシに、大きく手を振ってサオリは教室を出て行った。



アタシ達親子の関係をサオリには言っていない。
いや、今まで誰一人として言った事はない。


理解して貰えないのはわかってるから。
アタシ達が常識からズレてる事は自分でもわかってるから…





…―この秘密の関係は墓場まで持っていくつもり。