次の日。
登校したアタシは、真っ先に相談室に向かった。




「おはよう」




イッチーはソファーに座り、珈琲を啜りながら優しい笑顔を見せてくれる。



「おはよう。座りな」



アタシはイッチーの隣に腰を下ろし…



「で、どうだった?」



「お父さんわかってくれたよ。もう二度と抱いたりしないって」




…これ以上、迷惑は掛けれない。とびきりの笑顔でそういうと




「本当か?」




「本当」




「嘘ついたら怒るからな?」




「君もしつこいね」




あははっと笑ったアタシを見てやっと安心したのか




「本当に良かった」




涙を含んだその声に…
安心したその顔に…





アタシの心には新たな傷が増える。