午後7時。
帰宅した父と夕食を食べ…

…でも、緊張のせいか箸が進まない。



「食欲ないのか?」




そんなアタシに父は、眼を丸くして聞いてきた。




「…いや、大丈夫」




「そうか、早く食べろよ。冷えちまう」




「…うん」





一足先に夕食を食べ終わった父はすぐにお風呂場に向かう。




緊張は極限に達し、食欲は完全に失せ、残ってる夕食を全て捨てた。