完全に涙腺がぶっ壊れた。次から次に、溢れる涙をイッチーは優しく拭いてくれた。その行為に尚更涙が溢れる。





「イッチーの…せい」




「うん?」





「イッチーが、手…首の傷見つけたりしな…ければ」




「うん」




「自分の気持…ち、封じ込めて…居られたのに」





「うん」





「…でも」





「でも?」






「スッキリした」






涙を流したまま、微笑むアタシにイッチーは悲しげな笑顔を見せた。