「じゃあ、なんで腕に傷があるの?なんで俺に電話してきたの?」




「…それは…―」




「辛いから。違う?」





「………」




「無理矢理そうなんだって思い込んできたんじゃない?」




「………」




「本当は、ずっと苦しくて、悲しくて……死ぬほど辛かった。そうだろ?」





「ちが…―」




「本当に違うって言い切れる?ユズカ?もう我慢しなくていい」




「………」




「よく頑張った」