「いや、待って!警察は駄目!」



イッチーの腕に縋り付きなが叫ぶアタシに




「これは犯罪なんだよ?」


怒りを含んだ声が返ってきた。





「…わかってる」



「だったら…―」




「恩返しなの!」




「は?」




「お父さんは、お母さんと違ってアタシを捨てなかった。学校にも行かせてもらってるし、ご飯も食べさせて貰ってる!抱かれる事は、お父さんに対しての恩返しなの!」




泣きながら叫ぶアタシの背中をイッチーは優しく撫でながら