何処にいるのかと、しつこく聞いてくるイッチーにアタシはただただ泣いてるだけで…



「ユズカ。落ち着いて?場所は?」




「………」



「教えてくれると助かるんだけどな」




「………」




「じゃあ。こうしよう。泣き止むまで待ってるから。焦らなくていいよ。でも、電話は切らないで」





今まで我慢してた物が一気に溢れ出してきて、中々涙は止まってくれなかった。
通話中の携帯を握りしめ、泣き続け10分程経った頃、やっと嗚咽も落ち着いてきた。