「…こうしなきゃ自分を保てない」



俯き、呟く声は涙を我慢した震えた声。




「そうか」




「アタシさ…―」



…父に抱かれてるんだ。
意を決して告白しようとしたアタシの声はまたイッチーの声に遮られ、



「無理強いはしないって言ったろ?言いにくいなら言わなくていい」




「いや、でも…―」




「これ」




そう言ってイッチーは小さな紙を差し出してきた。