…だから。



Yシャツを捲り上げて左手首を見せたアタシにイッチーはまた同じ言葉を吐いた。




「大丈夫か?」




「…大丈夫」




「いつから?」




「中一の時から」




「…そうか」




手首にある無数の傷を優しく撫でてくれるイッチー。