「…いや、なんとなく」



イッチーは、それっきり何も言わない。きっとアタシの答を待ってる。




「上手くやってるよ。優しいし」



嘘じゃない。アタシを抱く時以外は父は本当に優しい。一緒に買い物にも行くし、ご飯を食べに出掛ける事もある。



「…本当だな?」



イッチーの顔には心配がありありと浮かびあがってて…