「面倒な事を引き受けてしまった…。」

自己嫌悪に陥りながらも僕はある事を考えていた。

もし彼女が、天ヶ瀬さんが描いてくれるようになれば僕は描かないで済むんじゃないかと。

「だけどどうしたものか…。まあ…終業式まで5日あるからそれまでに彼女が描いてくれるようにしむければいいか。」

僕はこの時こんな安易な考えでいた。
彼女が描かない理由も、彼女の気持ちも考えずに