「だから絵だよ。絵。お前昔から絵を描くの上手だっただろ?金賞とかもとってたしさ。」

確かに昔金賞をとった事はある。だけど小学校の話だ。
「絵を書けってのは分かったけど何で僕が?部員でもないのに。」

「まあ確かにそう思うわな。実は今回我が美術部から一枚でも次の展覧会で賞を取らないと廃部になるのだよ。」とサラリといってのける。

「はあっ!?だったら僕が描かなくても大丈夫じゃないか。彼女が毎回金賞取ってるんだし」