ん?よく見てもいない。
今日はきてないのか?


あきらめて帰ろうとした、でも恵里佳は病院の中にいた。

廊下でバッタリ会った。
『どうしたんだ?』

『ううん、今日は具合悪くて診察にきたんだ』

具合悪い?…やたら気になった。

『どこか悪いのか?』

『え?ううん!!それより会いにきてくれたの?』

『あぁ、ここにきたら会えるような気がしたんだ』

『ありがとう』

恵里佳は花のように笑ってくれた。
そこらへんの奴とは違くて、心の底からの笑顔だった。