このまま帰るわけにはいかないよ…



俺はあの日、誓ったんだ。


美沙を泣かせないって…



寂しい思いをさせないって…



あの日のあの海へ一人で向かった。



美沙に電話掛けても、メールをしても返事はない。



やっぱりそうだよな…



何度目かの電話で電源が切れていた。



なぁ 美沙…



俺は今なにをすれば…



俺は美沙の傍にいる事は許されないのか?



俺は美沙と別れるべきなのか?



俺は必ず幸せにすると誓った。



俺にしかお前を幸せにする事はできないって思ってた。



それなのに泣かせてばっかりだな…



あの日と同じように、月は彰弥を照らしていた。